ダイカストはアルミ、亜鉛、マグネシウムといった金属が溶融され金型に高圧で押し込まれる加工です。離型剤やピストン冷却用油の使用によって高粘度粒子によって構成されたオイルミストや油煙が発生します。
最初のチャレンジはダイカスト加工機から漂い出るミストや煙を集めることです。適切に設計されたフードやフィルターがよい作業環境を達成する決め手となります。
金型に噴射する潤滑剤も油煙の発生源です。これは通常離型剤と呼ばれ、鉱油、グラファイト、石油、天然ワックスでできています。もう一つの発生源はショットピーニング(ピストン潤滑)時に溶解した金属を注入する際となります。この複合によって通常のフィルター装置が太刀打ちすることが難しい状態となります。中サイズのダイカスト加工機が毎年1トンもの高粘度な汚染粒子を排出することは極めてノーマルです。この粒子が職場と仕事仲間に与える影響を考えてみてください。アブソーレントに蓄積されたフード設計の知見によってフィルターサイズを抑えることもできます。フィルター装置からの排気は工場内の必要な場所の暖気として使用可能です。賢いエネルギー使用と健康増進の両立ーアブソーレントの目指すものです。